久しぶりの東京出張

明日から金曜日まで,東京ビッグサイトで開催されるバイオテクノロジー国際会議で講演とポスター展示を行うため,東京に出張となります。大学の知財部の言うがままに講演をすることになったのですが,主催者から矢継ぎ早にいろいろな提出物を要求されて,ば…

生物多様性を考える

岐阜大学で開催された「岐阜から生物多様性を考える」セミナーに参加しました。毎月第3土曜日に開催されているこの会も,今日が3回目となりました。岐阜大学では土地柄もあってか,農学部を前身とする応用生物科学部ばかりでなく,教育学部や地域科学部でも…

所属が変わります

といっても,大学を移るという話ではなく,所属している課程(普通の大学の学科に相当します)の名称「食品生命科学課程」が,来年4月から「応用生命科学課程」に変更されることに伴ってのものです。昨日に文部科学省から名称変更の公式の認可が降りたとの…

第11回酵素応用シンポジウム

先週の金曜日に名古屋で開催された「第11回酵素応用シンポジウム」に参加してきました。このシンポジウムは,名古屋に本社があり,岐阜に研究所をもつ「天野エンザイム」という会社が毎年主催しているもので,日本全国から酵素研究に関係する研究者が集まっ…

50年の歴史を紡ぐ澱粉研究懇談会に初参加

1960年から続いていて今回が50回記念となった『澱粉研究懇談会(スターチラウンドテーブル・SRTと略)』に初参加してきました。2泊3日を,まさに朝7時の朝食から夜11時の談話会が終わるまで,びっちり濃密に参加者約100名が時間を共有するという会で,おそら…

将棋棋士の有吉道夫九段が引退

故・大山康晴十五世名人の弟子で,史上3人しかいない60歳代A級棋士(他の2人は師匠と加藤一二三九段の二人)の一人として,74歳まで現役を貫いた有吉道夫九段が,規定により引退となりました。規定とは,将棋棋士の対局料の査定根拠となる「順位戦」の最下位…

グーグルの功罪

グーグル秘録作者: ケン・オーレッタ,土方奈美出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/05/14メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 203回この商品を含むブログ (66件) を見る日本語訳のタイトルは『グーグル秘録−−完全なる破壊』というものですが,原題は『G…

yabets.netも10年目を迎えました。

僕がインターネットでサイトの発信を始めたのは1996年のことで,最初はGeocities(現在はヤフー傘下のジオシティーズになっています)でした。その後,「yabets.com」というドメインを取得し,独自サイトを運営していましたが,アメリカから帰国するのに合わ…

圧巻の羽生名人,3連覇達成

将棋の羽生名人が今年の名人戦で,3歳年下の三浦弘行八段を4連勝で退けて,名人戦自身2度目の3連覇を成し遂げました。これで三浦八段との対戦では,なんとも14連勝ということで,相性の良さもあるのかもしれませんが,今回の戦いっぷりの良さときたら,羽生…

実力の壁

FC岐阜と柏レイソルの試合は,0対2というスコア以上に,実力の差がまざまざと見られた試合でした。なにしろ,岐阜のシュート数はわずか2本。柏サイドからは全く危なげのない試合展開で,これがJ1レベルだということを選手も突きつけられたようでした。とはい…

インターネットで心つながる仲間たち

以前にも紹介しましたが(id:yabet:20080309),MLBの実際の選手たちで新たなチームを作り,その選手たちのリアルタイムの成績を集計したチーム成績を競う「ファンタジーベースボール」は,今年も同じ仲間を集って例年通り開催中です。ボストンに住んでいた…

習慣

昨日はわけあって就寝したのが午前2時を回っていましたが,どういうわけか午前5時には目が覚めてしまいました。これもすべては田植えのおかげ(せい?)でしょうか。ほんの4日ほど早く起きただけでも太陽が昇る頃合いを体が覚えてしまうということになります…

今年の田植え

今年も田植えから無事に帰ってきました。知り合いに田植えをしてきたと言うと,たいてい「まだ手で植えているのですか」と質問されてしまいますが,どうやら田植えというものはもうすっかり機械化が進んでいて,人間の出る幕は何もないと思い込んでいる人が…

寿司因子?

4月8日号の科学雑誌Natureの日本語ハイライト(http://www.natureasia.com/japan/nature/toc.php?n=7290)のタイトルの一つに「寿司因子」と書かれたものがありました。はて,料理としての寿司に含まれる因子とはなんぞや?と思って要約を読み進めてみると…

連休に読む(予定の)本

5月1日から帰省するのに合わせて,連休中に読めそうな興味深い本を探してきました。インフルエンザ21世紀 (文春新書)作者: 瀬名秀明,鈴木康夫出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/12/16メディア: 新書購入: 11人 クリック: 107回この商品を含むブログ (…

日本語の伝統と科学的表記

担当している「食品化学」という講義では,学内の学習支援システムを活用して,学生からの講義に関する質問を「掲示板」というインターネット上のサイトで受け付けています。一つ質問すると講義への参加姿勢に対する得点を加点するという約束で運営している…

慌ただしい

新学期になって早1ヶ月が経とうとしています。そろそろ新しい仕事が落ち着いてきても良さそうなのですが,慌ただしい毎日に,とんと変化がありません。慌ただしい毎日を象徴するのは,かかってくる電話が多くなったこと。比較的若い方々との接触は,ほとん…

実験の魅力

4月は3年生の学生を対象とした学生実験を担当しています。食品科学コースに所属する学生約40名を相手に,天然物化学実験という項目で,月曜日と火曜日の午後に1ヶ月間の実験指導をするというものです。彼らは2年生の間に1年を通してすでに学生実験を経…

科学を伝える

最近は,ほとんどの大学のホームページに,各研究室の紹介や研究室が独自に作成しているウェブサイトを見かけるようになりました。社会に日々の活動の成果を発信する,という目的をもってこうした広報が浸透しているのだと思いますが,果たして本当に効果が…

ものごとの本質

今日の毎日新聞の余禄にこんなパラドックスが紹介されています(http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/archive/news/20100424ddm001070010000c.html)。「アメリカの初代大統領ワシントンが桜の木を伐ったとされる斧を見せ物にしている御仁。しかし手に…

勉強会

この欄でも何度か紹介している「おにぎり会」という勉強会が,毎月第4金曜日の午後6時から行われています。若手教員を中心に,博士課程の大学院生も含めて総勢20〜30名ほどが集まり,毎回2テーマについて発表があるものです。参加していていつも思うのは,ご…

ひょんな懐かしさ

いつもはどんなに遅くなっても(たとえ日付が変わったとしても),家に帰ってから夕飯を食べることにしているのですが,ちとわけあって今日の夕飯は大学の研究室で食べました。持参した白米に,電子レンジで温めたレトルトのカレーをかけて。レトルトパック…

第3水曜日は教授会の日

岐阜大学応用生物科学部の第3水曜日の午後は「教授会」と決まっています。教授会というと,名実ともに最高意思決定組織として機能しており,まさに大学の象徴的存在の会議であるわけですが,我々の組織では,いわゆる「教授」だけが集まって喧々諤々と議論…

事業仕分け第2弾

民主党の政権与党として寄って立つものとしてのシンボル的扱いになりつつある「事業仕分け」の第2弾が近々始まるのだそうです。そこで、我々大学教員にも気になる対象が、科学技術振興機構(JST)。ここは、日本の科学研究を支える人材のバックアップのため…

FC岐阜が借金返済

FC岐阜は7月が返済期限だったJリーグ公式試合安定開催基金からの5000万円の融資を、前倒しで返済しました。今西社長いわく、J1を視野に入れていることを信じてもらいたかったから、とのこと。いやはや、あっぱれです。さすがは元日本代表にして、Jリーグ創成…

研究と教育と運営と

大学の最大の存在意義は人材育成(教育)であることは言わずもがなであるけれど、ただ決められたことが出来るようになる人材を育てようというなら、4年の年月は必要ではないはずで、1年か2年の専門学校で十分。ということは、もう一つの大学の存在意義は、唯…

最近読んだおすすめの本

今日は,この1年の間に出版された本の中で,科学界を代表するような第一線の研究者が著した本で,僕自身が読んで強く印象に残ったものを紹介します。 まずは,いつの間にか話題に上らなくなってしまった感のある,新型インフルエンザを解説した本です。これ…

寒さ再び

もう4月も半ばを過ぎたというのに、岐阜の今日の最高気温はわずか11℃でした。最低気温も8℃ということで、寒いのなんの。もちろん、真冬のことを思えばそれほど体に応えるほどではないはずなのですが、なにしろ、頭の中ではもうすっかり春のわけで、勝手に温…

月1000アクセス

先月までのこのブログの更新頻度は3〜6ヶ月に1回というペースだったこともあって、月の平均アクセス数は200ほどでした。とはいえ、更新もしていないのに足を運んでくださる方が月にこれだけいるということも事実で、なんとも申し訳ないやらありがたいやら…

コンニャク芋の花

5年に1度だけ咲くとも8年に1度だけ咲くとも言われるコンニャク芋の花が咲きました。昨年のコンニャク作り(id:yabet:20090301)に気を良くして,今年はさらに大きなコンニャク芋から作ろうと企んでいたのですが,4月に入った途端に芋からにょきにょきと何や…