研究と教育と運営と

大学の最大の存在意義は人材育成(教育)であることは言わずもがなであるけれど、ただ決められたことが出来るようになる人材を育てようというなら、4年の年月は必要ではないはずで、1年か2年の専門学校で十分。ということは、もう一つの大学の存在意義は、唯一無二の研究を通じての人材育成ということになると信じているのですが、いかがでしょうか。三者三様のやり方や十人十色のスタイルがあり、それが存在することが重要だからこそ、大学教育は世界中で綿々と続いているのだと思います。


しかれば、そうした研究を通じた教育が出来る体制を築くこと、すなわちそうした研究室を運営することが大学教員の最大の仕事ということになるのだと思いますが、大学の中にいるとなかなか他人と比べる機会に恵まれないことが問題です。僕自身は、研究室というものを都合7ヶ所経験済みですから、比較的異なる次元の研究室を見てきたという自負はあるのですが、それでもまだまだ自分の運営力には自信がもてません。当たり前のことではあるのですが。


ふと、すこしばかり面識のある東北大の大隅先生の研究室(http://www.dev-neurobio.med.tohoku.ac.jp/ja/)や九州大の中山先生の研究室(http://www.bioreg.kyushu-u.ac.jp/saibou/index.html)の様子をウェブサイトから垣間見て、かくあるためには何が足りないのだろうかと思った次第。