LATEXを使いこなすために

[改訂第7版]LaTeX2ε美文書作成入門

[改訂第7版]LaTeX2ε美文書作成入門


科研費の申請書の作成といえば,毎年9月の恒例行事となっていますが,この申請書を作成するために,もうかれこれ10年以上前から「LATEX」というフリーソフトを使っています。


LATEXというソフトを専門的に表現すると,「テキストベースの組版処理システム」ということになりますが,誤解を恐れずに説明すると,決まった書式に合わせて文章をはめ込んでいく作業に非常に便利なソフトと言えるかと思います。
例えば,論文の中身を学術雑誌の投稿規定にあうように自動的に組み込んでいくというようなことも簡単にできてしまいますし,より一般的には,複雑な数式を綺麗に印刷する際に,多くの物理学者や数学者の必需品となっています。

また何より,全くのフリーソフトであるため,世界中の利用者が改良を重ねているという特徴もあります。


科研費の申請書は,内容を考えることもさることながら,この決まった書式に合わせて文章をはめ込んでいく作業もまた骨が折れるものですが,そうした作業は全てこのLATEXに任せてしまって,こちらとしては内容を考えることのみに集中しようという魂胆です。


とはいえ,なかなかこのLATEXを使いこなすのにも労力がかかるのも事実で,なにせ世界中の利用者が日々改良を重ねているわけですから,気がつくと全くついていけないということにもなりかねんません。

そんな時,これどうするんだっけなあという疑問を解決してくれる参考書(辞書)が,この三重大学の奥村先生が書かれている「美文書作成入門」です。
今回で改訂第7版となりますが,僕は第3版の頃からずっとお世話になっていて,やはり新しい版が出ると,手元において置かずにはいられない状態になっています。