今年の田植え

今年も田植えから無事に帰ってきました。知り合いに田植えをしてきたと言うと,たいてい「まだ手で植えているのですか」と質問されてしまいますが,どうやら田植えというものはもうすっかり機械化が進んでいて,人間の出る幕は何もないと思い込んでいる人が多いようです。ところがどっこい,田んぼにイネの苗を植え付けるところは確かに乗用田植え機に乗っていれば済んでしまうという具合に機械化が進んでいますが,その苗を田植え機に載せるのも,載せる苗をビニルハウスから運んでくるのも,ビニルハウスの苗をトラックに積み込むのも,全部人の手でする仕事です。さらには,機械では植え付けられない場所は今でも手で苗を植えなければなりませんし,田んぼに蒔く肥料も,苗を植えた後に残る育苗箱を洗って小屋に運び込むのも,まだまだ人の手で行わなければなりません。


というわけで,5月2日から4日までの3日間は,日が昇った午前5時から日が沈む午後6時まで,みっちりと田植えをしました。その前後は,もちろん岐阜から福島まで車での移動で,しっかりと渋滞にもはまり,まさにゴールデンウィークを満喫した状態です。ただ,今回の田植えがいつもと違うのは,異常気象の極みで低温状態が続いたおかけで,5月に入ったというのに,我が故郷の天栄村はまさに桜が満開の状態だったということ。おもわぬ季節外れの花見気分にひたれたことと,この年になるまで気がつかなかった,道端に咲くきれいな桜並木を拝めたことが,体の疲れを吹き飛ばすほどの収穫となりました。


でもまあ,これからじわじわと体中が痛くなってくるのはいつものことではありますが。