生物多様性を考える

岐阜大学で開催された「岐阜から生物多様性を考える」セミナーに参加しました。毎月第3土曜日に開催されているこの会も,今日が3回目となりました。岐阜大学では土地柄もあってか,農学部を前身とする応用生物科学部ばかりでなく,教育学部や地域科学部でも生物多様性を扱う研究を行っている先生方がおり,そうした研究成果をまとめて知るには良い機会かなと思います。


今日の話題は,湧水湿地の保全,自生する環境を越えて侵入した昆虫の内外の影響,そして長良川河口堰による生物種多様性の変化,といったものでした。それぞれ,湿地の保全を考えるスパンが100年なのか1000年なのかといった議論が起こったり,昆虫の遺伝子への影響を調べることによって,いっきに世界中の昆虫の移動の様子が垣間見れたり,河口堰が出来上がってからわずか10年あまりでがらっと生態系が変わってしまうことが明らかにされたりと,普段何気なく暮らしていると何も感じなくとも,着々と変わっていってしまっていることがあることを思い知らされました。


今日は,高校生の頃,将来は森林生態学をきわめるぞと,そうした大学を目指して入試勉強をしていた頃を思い出しながら,あこがれの先生方の話を聞きました。