ぎふ長良川の鵜飼

岐阜といえば「鵜飼」とイメージする方も多いと思いますが,二度目の鵜飼を観覧する機会に恵まれて楽しんできました。


鵜飼は鵜という鳥を使って魚を捕る漁法で,この岐阜の長良川ではおよそ1300年ほど前から行われているそうです。明治維新以降は,特別な保護もなかったため鵜匠をやめる人が続いたそうですが,明治23年に鵜匠は宮内庁に属することになりました。なんとも鵜匠の正式名称は「宮内庁式部職鵜匠」というもので,まぎれもない国家公務員だそうで,岐阜市には6人が世襲で受け継がれていくんだとか。


さて,この鵜飼は「日本酪農科学シンポジウム」のエクスカーションとして企画されました。このシンポジウムは日本酪農科学会の恒例の大会ですが,今年は我々の研究室の教授が大会委員長となったことを受けて,その準備をこれまで進めてきていたものです。直前まで予約がいっぱいで企画倒れの心配もありましたが,幸いキャンセルが出たようで,なんとか予定通り行うことができました。それから,鵜飼の観覧船の定員は30人ということで,申し込み人数によっては僕自身は参加できない可能性もあったのですが,これまた運良く船に乗れることになりました。


この日の岐阜は,今年の猛暑の名残りがまだ漂ってはいましたが,今年浸水したばかりという真新しい手漕ぎの船で,鵜飼をすぐ近くで見ることができたこともあって,なかなかに記憶に残るイベントになりました。以前に乗ったときには船の観戦する位置が悪く,鵜の顔すら見えない状況だったので,今回はかなり満足度が高かったです。