動き回った今年の夏

久々の更新になります。

自宅で使用しているコンピュータ(Macintosh PowerBook G4 550MHz:2001年製)の調子が悪くなってしまい,これは買い替えの時期到来かと覚悟を決めました。とはいえ,もう7年も使い込んだ手になじんだMacでもあるので,最後に少し悪あがきをしてみようかと思い,ハードディスクを完全フォーマットした後に,とことんまでインストールするソフトウェアを制限してみました。もうお金を出して買ったソフトは何もない状態です。フリーソフト(もちろんアップルのバンドルソフトはインストールされていますが)ばかりがインストールされた状態になりました。


さて,いざ使ってみると,これがなかなかさくさくと動くではありませんか。まったく支障なく動くようになりました。今の世の中,フリーソフトの優秀なことといったら,仕事に使うわけではないこの状態では,なにも不便さを感じません。というわけで,10年ものを目指してもう少しこのMacを使い込みたいと思います。


さて,この2ヶ月の備忘録を記しておきます。


夏休みに突入してまもない8月初めの3日間には,高校生を対象とした公開実験講座の担当となり,高校生を相手に「甘くない糖」というテーマで,2日間の実験と最終日にプレゼンテーションを行いました。岐阜大学全体で9講座のうちの一つに指名されたのですが,いざフタを開けてみるとわずか2名の高校生からの応募があっただけでした。これには少し残念な気持ちになりましたが,人数が少ないということは参加する高校生一人ひとりに十分な時間がかけられるということですから,高校にもどってから自慢話の一つにでもできるような講座にしようと,気持ちを切り替えて頑張りました。まあしかし,準備といい,実施といい,慣れないことをする労力というのは大変なもので,たいそう疲れました。


お盆には帰省のため天栄村にいつものように車で帰りましたが,今年は引き続いてつくば市で日本糖質学会が開かれ,そこでの口頭発表が予定されていたため,天栄村からつくば市までそのまま車で向かいました。つくば市にはほぼ初めて足を踏み入れましたが,「研究学園都市」という看板に非常に納得しました。


つくば市から岐阜に帰ってくると,今度はニューヨークに4泊6日の日程で出かけました。久々のアメリカで,おまけにパスポートを更新して初めての海外旅行でしたので,真っ白のパスポートを前に入国審査の際に「初めてのアメリカか?」「何年ぶりのアメリカだ?」と矢継ぎ早に質問されて,何気なく「3年ぶりぐらいだ」と答えました。しかし,よくよく考えてみると,アメリカを訪れるのは実に6年ぶりでした。月日が経つのは早いというか,僕の記憶力もおぼつかないというか。ニューヨークでは,今年限りで取り壊しが決まっているヤンキースタジアムレッドソックス戦を観戦し,ペドロイアの満塁ホームランに酔いしれました。


9月に入ると,京都大学で行われた日本食品科学工学会に参加した後,17日からは日本応用糖質科学会で発表する学生の付添として参加するため,初めて沖縄の地に立ちました。折しも,台風13号沖縄本島を直撃したその日でした。前日は台風のために学会参加がかなわなくとも致し方なしと覚悟を決めていたのですが,当日とりあえず空港まで行ってみようと中部国際空港に到着してみると,何事もないかのように時刻通りに飛行機が沖縄に向けて飛び立っていました。ひとまずほっとして飛行機に乗り込んだものの,キャンセルが相次いだ機内は閑散としており,おまけに機長からはひっきりなしに「これから○○分後には暴風圏内に当機が突入して,大変非常に揺れることになるけれども,慌てず騒がず心配せずに乗っていてください。この程度の揺れは想定内で安全です」と,逆に大いに不安を煽るアナウンスがありました。そして,着陸態勢に突入すると・・・それはもう,言い表すことのできない揺れが連続したものの,何とか無事に沖縄に着陸しました。初めての沖縄は,それはもう印象深いものになりました。


後学期開始の前の最後のイベントとして研究室旅行があり,1泊2日で長野の安曇野に行ってきました。総勢20名のメンバーで5台の自家用車に分乗しての旅行は,なかなか壮観です。また,はじめて松本城を見ましたが,国宝の天守閣は他の三つの国宝天守閣(姫路城,彦根城犬山城)に負けず劣らず壮大なもので,階段の急なことといったら,よくもまあけが人が出ないものだと感心したほどでした。


さてさて,10月1日からは大学での講義が再開となります。