卒論発表

大学4年間の集大成とも言える「卒業論文発表会」が2日間に亘って行われ,無事に終了しました。今年の4年生は,応用生物科学部に改組する前の農学部生物資源利用学科の最後の卒業生ということになりました。僕は改組後に赴任したこともあり,彼らの入学の時を知らないことになるのですが,20年に亘って続いてきた一つの組織の最後を飾る卒業生の勇姿に立ち会えることは,何にもまして貴重な体験となりました。まあ,理系の分野で卒業研究が課されているほとんどの大学の4年生にとっては,卒業に向けての最後の関門といえるこのイベントですので,当の4年生にしてみればそういう感慨は沸いてこないのかもしれませんが。


というわけで,我が研究室からも5人の卒業生が無事に発表を終えて,ほっと一息つける状態になりました。1年間かけて追求してきたことをわずか7分間で何の予備知識もない人たちに向かって説明するというイベントが,これからの人生のどのような場面で生かされるのかはわかりませんが,そこに辿り着くまでの過程は,少なくとも一生忘れないだろうなと思います。いずれにしても,こちらは一人一人にそんな忘れられない経験をさせられることが出来るように,毎年頑張らねばなりません。すぐに,来年度の新4年生7人が研究室にやってきます。