大学入試

今年の岐阜大学は,ちょっと全国的な話題を提供しています。医学部の後期試験の倍率がなんとまあ,78.9倍。35人定員のところに,実に2760人の出願があったということですが,なんだか凄さを通り越して異常な域に突入している感があります。さらには,センター試験での足切り選抜を予定していないため,全員が受験することを想定して準備を進めないといけないという状態です。教職員は,まさに嬉しさを通り越した悲鳴を上げています。


方や,我が応用生物科学部はというと,学部全体では2.9倍と正常な範囲を保っているのですが,僕の所属する食品生命科学課程を見てみると,なんとも1.7倍というありさま。受験生人口が減っている事情があるにせよ,ちょっと危機感が漂います。平成16年度に農学部から応用生物科学部に改組されましたから,来年春には初めての食品生命科学課程の学生が巣立っていきます。この卒業生の評判でもって,これから地道に人気を回復させていかなければなりません。というわけで,日本全国の農学系志望の高校生の皆さん,岐阜大学応用生物科学部をどうぞよろしくお願いします。


まあ,お願いばかりしていてもいけないでしょうから,大学の中身の紹介も。


先週金曜日には,毎月1回のペースで行われている「おにぎり会」の119回目の演題として,「食品成分による生体調節機構を考察するための新たなアプローチ」というタイトルで僕が発表を行いました。先月の欄(id:yabet:20070127)ですでにおにぎり会については紹介しましたが,なかなかに活発な意見の交換が行われますので,こちらとしても少し緊張しつつ,それでも同じ仲間に自分のアイデアをぶつけるつもりで惜しげもなく新テーマ何ぞを発表しました。1時間ほどの発表を終え,いろいろな質問を聞いているうちに,おぼろげな輪郭しか見えていなかった部分で大きなヒントをもらう結果となり,なんだか発表しているこちらが大きな得をした状態になりました。まあ,これではいけないのですが。次回(おそらく1年半後)には,聴衆の方々が得した気分にさせるものを提供したいですね。