ベッカムの挑戦

レアル・マドリードに所属するベッカム選手が,なんと5年300億円という契約を引っさげてアメリカのMLS傘下のロサンゼルス・ギャラクシーに移籍するというニュース。契約金の巨額さもさることながら,サッカーのメッカであるスペインから,サッカーの不毛の地とも言われているアメリカに移籍ということにびっくりです。


たしかに近ごろのベッカムといえば,レアルでの出番はめっきり減ってきたように思いますが,まだまだそのパフォーマンスが一流であることに異論を挟む人はいないと思います。レアル以外のどんな強豪チームでも,十分に主力としてやっていけると思われるその証拠に,つい年末には,ライバルチームのバルセロナがどうやらベッカムの引き抜きを狙っているようだと噂されていたくらいです。


それにしても,ベッカムアメリカに注目したことが吉と出るか凶と出るか。ベッカムが目論むように,まずはアメリカ人のサッカーへの関心が高まりを見せれば,吉と出たということになりますか。つまり,現在のアメリカ四大スポーツに割って入って,五大スポーツとでも言われるようになればめでたしめでたし。とはいっても,アメリカのプロサッカーであるMLSは,1996年に創設されてすでに10年以上経っている上,意外なことにアメリカのサッカー人口といったら世界でも有数(その証拠に,男子のFIFAランキングは現在31位ですし,女子サッカーのレベルは世界トップクラスです),というのにこのていたらくはどういうことなのでしょうか。点数がなかなか入らないサッカーという競技自体が,アメリカ人にはなじまないということだとすれば・・・。


まあ,31歳ベッカムの先見の明をとくと見せてもらいましょう。ちなみに,MLSの前身である北米サッカーリーグには,神様ペレや皇帝ベッケンバウアーも在籍していたことがあるのですが・・・。


ところで,今日は岐阜で開かれた東儀秀樹コンサートを鑑賞し,伎楽(ぎがく,雅楽のルーツといわれる仮面舞踏劇)を堪能しました。