松坂とボストン

岐阜は朝から小雨の降り続く寒い一日でした。気温は10℃ほどということですが,なんだかすぐにでも雪が舞い降りてきそうな雰囲気です。11月もいつの間にか半ばを過ぎて,もうすっかり大地は冬支度が始まっているということでしょうか。そろそろ我が家も,スタッドレスタイヤへの履き替えのタイミングが気になり出す季節。このタイミングの見計らいが,「無事に」この冬を乗り切れるかどうかにかかっているといっても過言ではないでしょう。う〜む,少し憂うつですが。


さてさて,西武ライオンズ松坂大輔投手が,来シーズンからボストンレッドソックスでプレイしそうだとのこと。ボストンにゆかりのある身としては,とても喜ばしいニュースです。何より,もしそうなればレッドソックス戦の放送が日本でも増えるでしょうし。これまでは,マリナーズヤンキースのとの対戦のときにしか日本では観戦することが出来なかったので,それだけでも僕にとっては朗報です。


レッドソックスどころか「ボストン」という土地について,日本ではどちらかというとメジャーな場所ではないようで,松坂投手の移籍が決まりそうだというと,放送各社一斉にボストンについての予備知識的ニュースを流し始めました。たしかに,日本からの直行便が無い土地ですから,それだけでも日本での認知度は低いかも知れません。これを機に,どこぞの航空会社が「中部国際空港ーボストン」直行便の就航を企画してくれないでしょうか。


とにもかくにも,松坂投手が実際にボストンのフェンウェイパークで投げるその日が来るまでは安心は出来ませんが。ちょっと気になるのは,右投げの松坂投手にとってフェンウェイパークの形状が,不利にならないだろうかということ。というのも,1912年に完成して以来,今も現役で使用されているこの球場は,観客席の少なさもさる事ながら,レフトにそびえるグリーンモンスターという巨大フェンスで有名ないびつな球場。センターの最深部までのホームからの距離が128メートルと聞けば,メジャーの球場だなと思いますが,レフトまではわずか94.5メートル(11.3メートルのフェンスがそびえる),ライトまでは92メートルと断然打者に有利な球場として知られています。おまけに,メジャーで最も狭いと言われるファウルエリアも曲者です。


まあ,ベーブ・ルースが1914年7月11日にレッドソックスのピッチャーとしてメジャーデビューを果たし,最初の勝利投手となったゆかりの球場ですし,35000人しか入らないとは言え,メジャーで唯一ホームゲームで空席が出ない(つまり観客動員率100バーセント)球場で投げることが出来るのですから,もし本当に松坂投手がレッドソックスと契約ということになれば頑張って欲しいものです。いっそのこと,古巣に戻るということで,かつて在籍した野茂投手や大家投手もレッドソックスは呼び戻してくれないでしょうかね。