いわゆる雑用

大学の教員というものは、自由に時間を使って自分の好きなことだけをしているものだと思っている一般の方もまだまだ多いけれど、いざその中に身を置いてみると現実とのギャップの大きいこと。僕はまだ教員となって2年目ではあるけれど、月に最低7つの「会議」に出席しなければならないのだから、ポスドク時代には想像だにしていなかった。


特に国立大が一昨年から法人化されたこともあり(国立大学法人)、一般の企業と同じように労働基準法やら労働安全衛生法やらを遵守しなければならなくなった。そのため、週に一度の「職場巡視」とやらをしなければならないのだが、これをするには「衛生管理者」という国家資格を持った人物が必要・・・とのことで、その資格を取って「職場巡視」をするという役目を仰せつかった。


こういった仕事は、それなりに責任のあるものだと思うし、片手間のついでの仕事でも無いような気もするのだが、如何せん人手が足りない。僕が居たMITでもハーバードでも、同じように週に一度の職場巡視を受けていたが、その検査員は決して教員ではなく、専属の部署のメンバーだったのだが、こうしたところはまだまだ日本の大学の遅れているところだと思う。いろいろと大学改革が叫ばれて久しいけれど、こうした「人」にお金をかけるということに日本の大学もそろそろ目覚めて欲しいなあ。


まあ、もちろん、一生懸命に「職場巡視」をします。