新学期

4月7日に入学式を終えて新学期がスタートし、今、キャンパスには新入生とおぼしき学生がどっとあふれている。さらには、我がサークルに新人を勧誘すべく、大きな立て看板を中心に陣取った集団に四方を囲まれている一団もあれば、こちらでは満開の桜を囲んで花見に興ずる人々。大学は、1年で最も活気あふれる季節を迎えている。

僕が大学を離れてから6年の間、こんな光景ともとんと縁のなかったこともあって、なんとも懐かしい雰囲気ではある。しかし、のんびりと感慨に浸っている間もなく、明日からはいよいよ本格的に大学が始動することになっており、僕もなんやかやと教員としての義務を果たさなくてはならない。特に今年度は新課程(2年生と1年生は応用生物科学部の所属)と旧制度(3年生と4年生は農学部の所属)の端境期に当たることもあって、カリキュラムがなかなかに複雑で、新米とはいえ4つの実験(脂質化学実験、分析化学実験、糖質化学実験、生体成分化学実験)、実習(食品加工実習)、演習(情報処理演習)を担当することになっている。まあ、頑張るしかあるまい。

研究の方は、研究室に配属された4年生5人がそれぞれに実験をスタートさせ、ひとまず順調なすべり出し。あとは、僕自身の研究テーマの準備をせっせと進めるのみだが、そのセットアップの鍵を握る科研費の採択の発表はもうそろそろ。果たして幸先良い一報が舞い込むか、こちらも楽しみである。