羽生がついに十九世永世名人の資格保持者に

ついについに羽生が名人戦第6局で森内名人を下し,十九世永世名人の資格保持者になりました。昨年森内が十八世永世名人の資格保持者となったばかりではありますが,この同い年の二人がいかに類い稀な才能の持ち主であるかを世間に誇示するかのような,見事なまでの切磋琢磨ぶりだと思います。なにしろ,江戸時代からつづく将棋の名人制度において,たった19人しかいない永世名人というわけですから,すばらしくないはずがありません。おまけに,羽生にいたっては,あと1期と迫っている永世竜王の資格をとると,なんとまあ永世7冠という空前絶後の偉業達成となるそうですから,驚きを通り越してただただ感心するばかりです。

トロントにお住まいの先生のブログ(http://blog.goo.ne.jp/mikura2005/e/5fa81b64dc2ecd3cdfaf9c47d0bb8be3)には,時々羽生が登場することもあってよくのぞかせていただいているのですが,今日の記事に科学の世界の若手育成も将棋界のようにうまく機能していって欲しい趣旨の感想が掲載されていました。まったくの同感です。まだ僕は若手の方にくくられていると自分では思っていますが,将棋界を知る身として,この勝負の世界の何が科学の世界の参考になるのか考えていきたいと思います。