世界トップレベル研究拠点

先頃,文部科学省から発表された「世界トップレベル研究拠点」に,なんとまあ我々のグループも選ばれました。しかし,選ばれたのは東北大,東京大,京都大,大阪大,物質・材料研究機構の5機関で,岐阜大学の名前はなかったような・・・,と思われる方も多いかもしれません。たしかに,ホスト機関としては表に出てこないのですが,京都大学「物質ー細胞統合システム拠点」のサテライト設置機関として,岐阜大学応用生物科学部の名前がしっかりと加えられています。他の拠点のサテライト機関には,MITやスタンフォード大などの超一流大学が名を連ねていることからして,かなりすごいことなのではないかと思っています。


我々のグループの役割としては,具体的には,再生医療につながる研究課題に対しての糖鎖分野での貢献が求められています。しかし,広くこのプロジェクトの趣旨を考えてみると,この拠点で行われている研究に対して世界中からの人的参加をめざして,まさに研究のメッカになることが求められています。ということで,ポスドクはおろか,リーダーとなる人材も外国から参画してもらえるような基盤をまずはつくらねばなりません。その下準備としては,事務的な連絡を含めていっさいのやり取りを英語で行うという通達が来ていて,実際に我々への連絡事項はしっかり英語で伝えられています。まあ,そんな努力が報われて,実際に外国からわんさと研究者が集まってきてくれるとよいのですが,研究内容だけで人が集まるわけではないのは世の常ですので,どうなりますことやら。


いずれにしても,10年計画のプロジェクトですから,何年後かにはそこかしこで英語が飛び交う環境が実現するように,個人的にできることとしてとりあえず課せられた研究課題の成果を出していかなければなりません。