電子ネットワークの有用性と危険性

yabet2007-07-22

1年生を対象とした「情報処理演習」を担当していると,学生から寄せられる質問や疑問に答えられないことを通じて,あらためてこの電子ネットワークの世界の進歩の早さを痛感したりします。先日の講義では,もはや専門家に助けを求めなければと言うことで(そもそも,僕は情報処理の専門家ではないのですが・・・),インターネットセキュリティーについて時間の中で講演をしてもらいました。その話の中に出てきた「ボット対策」という言葉は,恥ずかしながら初めて耳にする言葉で,しかしながらとても知らないでは済まされないような問題であることが分かりました。つまり,コンピューターに感染して何をするかといえば,せっせと裏口のようなものを作り,次にやってくる指示を受けて,その裏口からコンピューターの中身をごっそりと持ち去ってしまうようなプログラムがまん延しているというのです。


詳しくは,「情報処理推進機構」のボット対策(http://www.ipa.go.jp/security/antivirus/bot.html)のベージを見て下さい。


ここでも触れられているように,これはウィルス対策ソフトで必ずしも防げない類のソフトウェアであるそうで,本当にタチが悪いです。我々のようなそうした情報を学習の一貫として伝える側にとっても,次から次へとアラテが出てくる始末では,なんとも無力感が漂ってしまいます。


ただし,このような話ばかりですと,どうしても「じゃあ,インターネットを使わないのが一番安全なのでは」という議論になってしまうのですが,有用性を天秤にかけた時には計り知れないものがあることも事実。その辺のさじ加減についてどう情報を集め,どう伝えるかがこれからのインターネットの発展にも重要なのだと思います。


ちなみに,今日の1枚は本文とは関係ありません。我が家のネコの近況です。