学位記授与式

今日は連合大学院の学位記授与式でした。岐阜大学は,連合農学研究科と連合獣医学研究科の2つの連合大学院をもつ珍しい大学として知られています。連合大学院とは何かというと,いくつかの大学で提携してひとつの博士課程をもつ大学院のことで,連合農学研究科の場合は岐阜大学を基幹として信州大学静岡大学の三つの大学で構成されていますし,連合獣医学研究科は,岐阜大学を基幹として帯広畜産大学岩手大学東京農工大学の四つの大学で構成されています。普段の研究はそれぞれの構成大学で進めているのですが,入試をはじめとして入学式や今日の授与式には,こうした大学からはるばる参加することになりますから,今日は帯広から参加した学生さんもいたというわけです。


岐阜は日曜日からあいにく真冬に戻ってしまったかのような天気が続いていて,昨日のように雪こそ降りはしませんでしたが朝から今日も肌寒い天候でした。そんな中,3年以上の研究の末に学位を手にした学生さんたちが晴れやかな表情でキャンパスを歩いていたのが印象に残りました。僕もそんな日からかれこれ8年の月日が経ってしまいました。


我が研究室からも一人の学生さんが晴れやかに巣立っていきました。もちろん僕が主指導者というわけではありませんでしたが,いつも身近にいた人が一つ階段を上るその瞬間に立ちあえるというものは良いものです。これからしばらくは博士課程の学生がいなくなってしまうのが寂しくもあります。いつの日か,自分が主指導者となって一人の博士を世に送り出せるときが来ることを夢見つつ,地道に4年生の指導から行っていこうと思います。