大学入試センター試験

今週末は全国一斉に大学入試センター試験が行われます。岐阜大学ももちろん試験会場になっていて,2500人ほどの受験者がここを会場として試験にのぞむことになっているそうです。何を隠そうこのセンター試験の第一期生である僕は,まさかその試験監督をする立場になろうとは当時は想像もしていませんでした。それにしても,リスニング試験が導入されるなど若干の変更はあるものの,当時のままの試験が20年近く経ってもまだ継続していることに驚きます。


僕が受けたセンター試験の初日は,前日からの腹痛と吐き気に悩まされてどうにも体調が悪く,試験会場にどうにか到着してもなお,棄権しようかどうか試験会場の入り口でおおいに迷ったことを思い出します。というのも,当時まだ自分が貝アレルギーだということを認識していなかったこともあって(大学に入学した後に特大の帆立貝を食べたことをきっかけに判明しました),前日に不意に貝を食べてしまったのでした。傍から見れば,緊張のあまり青い顔をしているように見えたかもしれませんが,血の気の失せた表情には,今後の状況や1年間の受験勉強のことを考えた時の青ざめた顔が重なっていたかもしれません。それでもあきらめず(半分は自分の運の無さにやけっぱちになりながら)踏ん張って試験を受けていると,次第に集中力が勝っていったのか,2科目目の途中には気分の悪さがどこかに吹き飛んで,なんとか無事に終了することができました。2日間受けたはずのセンター試験ですが,2日目の記憶は全く残っておらず,初日の一部始終を覚えていることからして,大変貴重な体験をしたと思います。


というわけで,体調万全で試験にのぞむことは受験生の第一目標ですが,たとえこんな究極の危機的な状況を迎えたとしても,何とかなるものです。この経験がその後のいろいろな場面で勇気を与えてくれたことに疑う余地はありません。是非受験生の皆さんは,最後まで何があってもあきらめずに頑張ってください。それでもって,頑張ったあかつきには,岐阜大学の応用生物科学部への入学を・・・お待ちしています。