今年はどんな年に

昨年末の24日に、母方の祖父が永眠した。享年91。決して長寿村とは云えない東北の寒村で一生を過ごした祖父は、まさに大往生を遂げたに違いない。25年以上に亘って脳卒中の後遺症で半身不随となってはいたが、最後はまさに眠るように息を引き取ったのが、せめてもの救いだ。ほんの1キロほどのところに住んでいた高校生時分には、祖父の右手代わりにと、何枚も何枚も手紙を代筆したのが今も思い出される。心から冥福を祈りたい。

年が明けて2006年。今年はなんとまあ、3回目の年男となる。年男だからといって特別何かが起こるわけではないだろうが、12年周期の節目であることには変わりないわけだから、これをむしろ利用して、特別な年にしたいものだ。

まずは幸先良く、研究助成の内定通知が届いた。なかなか冒険的な研究計画だっただけに、これが5倍を超える競争率の中で採用されたのは、もしかしたら祖父からの最後の激励だったのかも知れない。今後につながる研究の種を蒔くつもりで、なんとか今後の研究の幹となるよう頑張って、いつかは花を開かせたい。