10年ぶりにボストンを訪れました



8月末に1週間の夏休みを取得して,10年ぶりにアメリカ・ボストンを訪れました。なんと言っても,一番の楽しみは,今年100年目を迎えたフェンウェイパークでの野球観戦です。何度も足を運んだ10年前には,グリーンモンスターの上に観客席もありませんでしたから,選手の顔ぶればかりか,場内の様子も大きく変わったのかどうかこの目で確かめることがとても楽しみでした。


さて,行きはセントレア空港から成田にまずは飛び,そこからシカゴへ。そこで入国審査の後にボストンへという行程です。セントレア空港から直接アメリカに向かう便がめっきり減ってしまったこともあって,ここのところ岐阜からアメリカに行こうとすると,まずセントレアから成田へというワンステップが日常茶飯事になってきました。

出国の手続きも行くたびに変更されている印象がありますが,今回も出国審査は成田で行いました。ただし,いつもの場所ではなく,乗り継ぎ専用(?)とおぼしき窓口で,非常にスムーズに手続きが終わりました。

しかし,日本でスムーズにいったことに満足したのはまさにぬかよろこびで,アメリカに到着したシカゴでの入国審査が遅々として進まないこと。そもそも飛行機が予定より遅れて到着し,降りるとすぐに次の飛行機の乗り継ぎを優先してもらえるという「Express」なるカードホルダーに入れられた航空券を渡されたにもかかわらず,そのチケットの効力を発揮する前の審査で,トラップされてしまいました。

入国審査は,指紋と顔写真の撮影が一人ずつあるということもあるものの,まったく効率的でない上に,窓口が20程度あるのに半分しか開いていないとか,誘導する係員が長蛇の列を前に2人しかいないとか,本当に困りました。結局通り抜けるまでに2時間半を要し,当然ながら予定されていた便には間に合わず,予定をおおいに狂わされることに。

ただ,シカゴからボストンへの飛行機で隣に座ったおじいさんが,1947年に佐世保にいたという軍人さんで,日本のことに非常に詳しく,3時間があっという間に過ぎてしまうほど会話を楽しむことが出来たので,まさに人間万事塞翁が馬だなと思った次第。

ボストンの街は,基本的には10年前とほとんど変わっていませんでした。たしかに,新しい高層ビルがそびえていたり,地下鉄のトークンはカードに変わっていたりと,いろいろなことが目新しかったのも事実ですが,街に流れる空気やにおいは,なんだかなつかしい10年前と同じでした。

楽しみにしていたフェンウェイパークでの試合観戦は,レッドソックスの今年の不調を象徴するようなエンゼルスとの死闘でしたが,延長10回で13対14という究極のシーソーゲームで,しかも終了時間が日付が変わる10分前と,十二分に満喫しました。

日本への帰路は,今年から日本航空が始めた東京直行便,しかも機体は最新型ボーイング787ドリームライナーでした。かなり,期待度は高かったのですが,エコノミーの座席の前後の狭さが大柄な身には少しつらいものがありました。それでも,さすがは最新鋭機で,大きな窓に搭載された電子カーテンや,気圧の調節など,日本人の標準的な体型の人には快適度はかなり高いと思います。


ということで,完全にリフレッシュ完了。10年前の志を思い出しつつ,ますます頑張りますか。