将棋名人制度400年目の名人戦

今年は、江戸時代に将棋名人制度が開始されてから400年目の節目の年。ぼくと同い年の森内名人に、順位戦全勝で挑戦者に名乗りをあげた、やはり同い年の羽生王位という対局は、相撲でいえばきっと大鵬柏戸のライバル関係に近いに違いない。羽生がもし勝てば、誰も破れない記録と考えられていた大山康晴のタイトル80期を抜き去るとあって、いつも以上にワクワクしていました。


結果は、森内名人の2期連続通算7期目となる防衛で決着しました。羽生の永世名人がかかったタイトルを阻止したのも森内でしたが、やはり、羽生の前に立ちふさがるのは30年来のライバルでした。そして、これで羽生の通算名人7期に並びました。


いっそのこと、森内には、歴代名人の中原誠(15期)、大山康晴(18期)を超えるぐらいに名人に君臨してもらいたいものです。