2016年に読んだ本の中からおすすめの一冊
大学で教える身として,研究に費やす時間と同等かそれ以上に学生の教育にも多くの時間を費やしています。
今年読んだ本の中から,そうした教育活動に有用だった本を紹介します。
- 作者: 佐藤雅昭
- 出版社/メーカー: メディカルレビュー社
- 発売日: 2016/07/08
- メディア: 単行本
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この本は,英語の論文を初めて書こうとしている大学院生に,どんな視点で執筆の指導をすればよいのかが非常に参考になった本です。
理系のための英語最重要「キー動詞」43 600超の例文で独特の用法を完全マスター! (ブルーバックス)
- 作者: 原田豊太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/05/21
- メディア: 新書
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英語の論文を書く際に,「自然な英語の文章」を書くのは至難の業で,まあ一生無理だろうなと半分あきらめてはいるのですが,それでも,この本で紹介されている日本語と英語の発想の違いが少しでも理解できていれば,書き始めから書き上げまでの時間がかなり短縮されるのではないかなと思います。
優雅な留学が最高の復讐である 若者に留学を勧める大人に知ってほしい大切なこと
- 作者: 島岡要
- 出版社/メーカー: 医歯薬出版
- 発売日: 2015/09/11
- メディア: 単行本
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この本は,まさにサブタイトルにあるように,若者に留学を勧める大人に知ってほしい大切なことを示しているものです。留学経験者である僕自身としては,何物にもかえがたい経験である留学を,やはり若者には勧めたいと思っている一人です。ところが,大学の現況としては,昔と違ってわざわざ留学なんぞをしなくとも・・・という雰囲気も漂っているご時世なので,この本は自分の思いに自信を持たせてもらった一冊となりました。