2016年を写真で振り返ると

今年は,恒例の年3回の帰省(天栄村,多治見)だけでなく,東京(4回),インドネシア,札幌,仙台(2回),高山(3回),静岡(3回),奈良,高知,京都,福山,弘前,オランダ,デンマーク,福井,郡山,そして名古屋に数回と,明らかに人生でもっともせわしなく移動した1年でした。
あちこち行ったことを振り返りつつ,撮りためた写真の中から1カ月毎に1枚だけ写真を選んで,1年を振り返りたいと思います。

【1月】

初めて江戸城に足を踏み入れました。さすがに東京とは思えないほどの自然が残されていました。

【2月】

今年退職された先生の「最終講義」の様子。僕も退職の際にこんなにたくさんの聴衆が集まってくれるかしら。

【3月】

インドネシアに初めて行きました。ジャカルタから車で約5時間のバンドンに行きました。この写真は,行きの飛行機から撮影した富士山。

【4月】

4月1日付けで教授を拝命し,研究室の学生からのお祝いの花束をいただきました。

【5月】

5月は帰省をしたのみで特に非日常な行事がなかったので,毎日見る姿をあえて・・・。

【6月】

ベランダのオリーブオイルのつぼみがついた記念。

【7月】

福島に住む両親が一生に一度は奈良に行ってみたいというので,宇治と奈良を旅行しました。

【8月】

京都の鉄道博物館を見学しました。朝から晩まで1日中堪能しました。

【9月】

これまた,初めて高知に足を踏み入れました(四国を訪れたのも初めて)。高知城はさすがに立派でした。

【10月】

アムステルダムは想像以上に観光地でしたが,観光客の姿が見えないところまで出かけてみると,なかなかに趣のある風景が広がっていました。

【11月】

コペンハーゲンは,トータルでも24時間以下という短い滞在時間でしたが,現地の方々に親切にしていただき,思い出深い訪問となりました。

【12月】

12月に入っても,名古屋や東京に頻繁に出かける機会が多かったのですが,家に帰るとクワガタムシが出迎えてくれました。

2016年に読んだ本の中からおすすめの一冊

大学で教える身として,研究に費やす時間と同等かそれ以上に学生の教育にも多くの時間を費やしています。
今年読んだ本の中から,そうした教育活動に有用だった本を紹介します。


なぜあなたは論文が書けないのか?

なぜあなたは論文が書けないのか?

この本は,英語の論文を初めて書こうとしている大学院生に,どんな視点で執筆の指導をすればよいのかが非常に参考になった本です。


英語の論文を書く際に,「自然な英語の文章」を書くのは至難の業で,まあ一生無理だろうなと半分あきらめてはいるのですが,それでも,この本で紹介されている日本語と英語の発想の違いが少しでも理解できていれば,書き始めから書き上げまでの時間がかなり短縮されるのではないかなと思います。


この本は,まさにサブタイトルにあるように,若者に留学を勧める大人に知ってほしい大切なことを示しているものです。留学経験者である僕自身としては,何物にもかえがたい経験である留学を,やはり若者には勧めたいと思っている一人です。ところが,大学の現況としては,昔と違ってわざわざ留学なんぞをしなくとも・・・という雰囲気も漂っているご時世なので,この本は自分の思いに自信を持たせてもらった一冊となりました。

今年も残り2週間

いつものことながら,あっという間に年末を迎えている気分です。
とくに今年は,7月末から12月頭まで方々に出張することが多かったもので,とりわけ時間が過ぎるのを早く感じたのかもしれません。
とりあえず,健康であったことは確かなので,この勢いで今年やり残したことをこの2週間でやり終えてしまおう・・・と思っている今日この頃です。

NHKの番組へ出演しました

NHKで月曜から金曜の毎朝に放送している「あさイチ」という番組の7月22日(火)の放送で,「スゴ技Q 世界のワザに学ぶ!オクラパワー徹底活用術」という特集が組まれました。


そして,この放送の専門家ゲストとして,ひょんなことから僕が出演を依頼され,約2ヶ月の準備期間を経て,本日無事に放送されました。

もちろん,「オクラの専門家」として出演したわけではありません。あくまでも,オクラのネバネバ成分(粘性多糖)を研究している専門家としてコメントする立場での出演依頼でした。

しかしながら,放送後の反響としては,すっかり「オクラの専門家」として認識されてしまったようです。まあ,これを機にオクラの研究を始めても良さそうではありますが。


初めて公共放送の番組に出演し,しかもそれが生放送だとあって,少なからず緊張するかと思いきや,スタッフの皆さんや出演者の皆さん(司会はV6の井ノ原快彦さんと有働由美子アナウンサー,ゲストは山口もえさんとつるの剛士さん,リポーターは宮下純一さんでした)の雰囲気作りが絶妙で,本番の緊張感の高まりを感じる場面もなく,すっと放送が始まり,そしていつのまにか1時間半に及ぶ放送が終了していました。

とても貴重な経験をさせていただきました。

ひさびさに覗いてみたら

自分のサイトを「久々に覗いてみる」というのも変な話ですが,ここのところ次から次へとそれぞれ別の能力を要する用件が舞い込んできていたこともあって,ほぼ2ヶ月ぶりにこのページを覗いてみました。

そうしたら,なんとまあ,毎日Twitterの記事が更新されている状況。

しかも,ふだんからTwitterにつぶやくことのない身としては,もちろんのこと,このサイトに書き込まれる「つぶやき」すらないので,傍から見たら誰かに荒らされている様にしか見えなかったかもしれません。

いろいろとお騒がせしましたが,単にTwitterの設定に理解不十分のところがあって,こちらに毎日のつぶやきを24時間分まとめて書き込む設定になっていたというわけです。

というわけで,岐阜の暑い夏に今年も順応しながら,無事に過ごしております。

ひとつの区切り

平成24年度も今日が最終日。いよいよ明日からは平成25年度が始まります。

平成16年10月に赴任した岐阜大学にも,8年半在籍したことになります。これまで3年以上同じ職場に留まることはなかった浮浪の身にとって,まさに未知の領域を邁進している状態ですが,今日はひとつの区切りの日となります。

6年前に前任の教授が定年退職して以来,研究室を一緒に切り盛りしていた教授が今日をもって定年退職となり,明日からは新規採用となる助教と一緒に研究室を運営していくこととなります。

といっても,自分が「教授」に昇進するわけではなく,今の状態のまま研究室を主宰することとなるわけですが,肩書きはどうあれ,一国の主となる機会を与えてもらえたことに大いに感謝すると同時に,背負う重責もひしひしと感じています。

まあ,無い袖は振れぬわけで,肩肘張ってもしかたないので,これまで通り自分の信ずる研究と教育の道を引き続き歩いていくだけではありますが。

10年ぶりにボストンを訪れました



8月末に1週間の夏休みを取得して,10年ぶりにアメリカ・ボストンを訪れました。なんと言っても,一番の楽しみは,今年100年目を迎えたフェンウェイパークでの野球観戦です。何度も足を運んだ10年前には,グリーンモンスターの上に観客席もありませんでしたから,選手の顔ぶればかりか,場内の様子も大きく変わったのかどうかこの目で確かめることがとても楽しみでした。


さて,行きはセントレア空港から成田にまずは飛び,そこからシカゴへ。そこで入国審査の後にボストンへという行程です。セントレア空港から直接アメリカに向かう便がめっきり減ってしまったこともあって,ここのところ岐阜からアメリカに行こうとすると,まずセントレアから成田へというワンステップが日常茶飯事になってきました。

出国の手続きも行くたびに変更されている印象がありますが,今回も出国審査は成田で行いました。ただし,いつもの場所ではなく,乗り継ぎ専用(?)とおぼしき窓口で,非常にスムーズに手続きが終わりました。

しかし,日本でスムーズにいったことに満足したのはまさにぬかよろこびで,アメリカに到着したシカゴでの入国審査が遅々として進まないこと。そもそも飛行機が予定より遅れて到着し,降りるとすぐに次の飛行機の乗り継ぎを優先してもらえるという「Express」なるカードホルダーに入れられた航空券を渡されたにもかかわらず,そのチケットの効力を発揮する前の審査で,トラップされてしまいました。

入国審査は,指紋と顔写真の撮影が一人ずつあるということもあるものの,まったく効率的でない上に,窓口が20程度あるのに半分しか開いていないとか,誘導する係員が長蛇の列を前に2人しかいないとか,本当に困りました。結局通り抜けるまでに2時間半を要し,当然ながら予定されていた便には間に合わず,予定をおおいに狂わされることに。

ただ,シカゴからボストンへの飛行機で隣に座ったおじいさんが,1947年に佐世保にいたという軍人さんで,日本のことに非常に詳しく,3時間があっという間に過ぎてしまうほど会話を楽しむことが出来たので,まさに人間万事塞翁が馬だなと思った次第。

ボストンの街は,基本的には10年前とほとんど変わっていませんでした。たしかに,新しい高層ビルがそびえていたり,地下鉄のトークンはカードに変わっていたりと,いろいろなことが目新しかったのも事実ですが,街に流れる空気やにおいは,なんだかなつかしい10年前と同じでした。

楽しみにしていたフェンウェイパークでの試合観戦は,レッドソックスの今年の不調を象徴するようなエンゼルスとの死闘でしたが,延長10回で13対14という究極のシーソーゲームで,しかも終了時間が日付が変わる10分前と,十二分に満喫しました。

日本への帰路は,今年から日本航空が始めた東京直行便,しかも機体は最新型ボーイング787ドリームライナーでした。かなり,期待度は高かったのですが,エコノミーの座席の前後の狭さが大柄な身には少しつらいものがありました。それでも,さすがは最新鋭機で,大きな窓に搭載された電子カーテンや,気圧の調節など,日本人の標準的な体型の人には快適度はかなり高いと思います。


ということで,完全にリフレッシュ完了。10年前の志を思い出しつつ,ますます頑張りますか。